ポートレート撮影するときにも役立つ!光の読み方(光の種類)
2018/06/30
スマホや一眼レフカメラなどで、何かを撮影するときには、十分な光量が必要です。また、被写体に当たる光の向きによって、写真のイメージが異なってきます。そのため、自分のイメージに合わせた光の向きで撮影することが、大事になってきます。今回は、撮影する際に必要な「光について」ご紹介します。
■光の種類とは
光の種類は、大きく分けて2種類あります。窓から入ってくる太陽や月の光の「自然光」と、ストロボや蛍光灯といった照明器具などの「人工光」に大きく分けられます。
■撮影するときに必要な光の向きを知っておく
・順光
順光とは、撮影者の後ろから光(太陽・ストロボ)が当たっているということです。つまり、被写体は、正面から光を受けることになります。
そのため、影ができにくいため、被写体の形や色などをはっきりと撮影することができます。主に、青い空、色鮮やかな花や木々などの描写する風景写真に使われています。
逆に、影がないことで、立体感のない平面的な写真になりますので、料理やポートレート撮影には不向きです。ただし、ポートレート撮影する場合は、少し工夫することで、立体的に見せることができます。被写体のモデルに、少し顎を引いてもらうなど、あえて影をつくることで、立体的に見せることができます。また、瞳を美しく撮影できるのも順光です。
・逆光
逆光とは、被写体の後から光(太陽・ストロボ)が、当たることです。
撮影者は、正面から光を受けることになりますので、レンズに光が多く入ってきます。そのため、昔は、被写体が暗く映ってしまうことから、撮影するには適さないといわれていました。近年では、強制的にフラッシュを発光させる、露出補正で調節するなどして、明るい写真に仕上げることができます。
また、ふんわりとした柔らかい雰囲気が出しやすいため、女性のポートレート撮影や、料理撮影にも適しています。特に料理は、みずみずしさや素材の色合いをきれいに写せます。
・サイド光(斜光)
被写体の横から当たってくる光を「サイド光」といい、斜め横から光が当たることを「斜光」といいます。特に斜光は、光と影がはっきりすることで、被写体が立体的に見え、ドラマチックな雰囲気を演出してくれます。そのため、建造物、風景、人物、テーブルフォトなどの様々なシーンに適しています。
・半逆光
逆光とサイド光の中間には「半逆光」があります。被写体を斜め後ろから照らしながらも、自然の影ができる光の向きです。順光とは、また違った写真を撮ることができます。
・トップライト(真上)
トップライトは、余り使われませんが、暗い場所で真上に照明があった場合は、ダークなイメージの写真が撮れます。
■光の向きを変えるレフ板
ポートレート撮影を行っているときに、レフ板を使用することがあります。レフ板とは、被写体に光を反射させる板のことです。光量の足りない部分を補ったり、逆光ときの明暗差を減らしたりするために使います。
レフ板は、設置する場所や角度、大きさ(大きいほど反射面が広くなる)が、重要になってきます。光の量や角度などによって、撮影される写真のイメージが異なってくるからです。
■まとめ
光の向きを知ることで、イメージに近い写真を撮ることができます。室内では、人工光よりも、窓から差し込む自然な光を使いましょう。室内から窓に向かって撮影(逆光)することで、被写体を美しく撮影できます。
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