撮影する角度で変わる!カメラアングルなどについても知っておこう!
2018/06/30
写真講座などで、よく聞かれるのが、「カメラアングル」と「カメラポジション」です。写真用語なのですが、似ているようで、実は異なる意味をもっています。
また、インスタグラムでも使われている真俯瞰(まふかん)についても紹介しています。撮影するときには、角度やポジションも大切ですので、ここで紹介します。
■カメラアングルとは
カメラアングルとは、カメラを構える「角度」のことです。
撮影者が「どういった写真を撮りたいのか」という意図に合わせ、アングルを変えていくことで、被写体の表情や色彩、背景の印象がかなり変わってきます。アングルの種類は、主に「ローアングル」「水平アングル」「ハイアングル」があります。
・ローアングル
被写体に対して、カメラを上に向けた角度が「ローアングル」です。低い視線から、見上げるように撮影するということです。
間違いやすいのが、撮影者が立って、見上げながら建物を撮影している場合でもローアングルになります。アングルは、カメラを向ける角度のことで、高さや位置は関係ないです。
ローアングルで撮影しますと、被写体の高さが強調され、迫力あるスケール、躍動感や開放感ある写真に仕上げることができます。
また、子供を撮影するには、最適なアングルです。子供たちは、遊んでいるときは、下を向いていることが多いです。撮影者は、子供目線より下にカメラがくるように撮影することで、表情をしっかりと捉えることができます。
・水平アングル
被写体に対して、カメラを水平に構えた角度のことを「水平アングル」といいます。実際の目線に近く、はっきりと被写体を捉えることができるため、安定感ある落ち着いた写真を撮ることができます。逆にいえば、単調な写真になりやすく、新鮮さを映すのが難しいアングルとなります。
水平アングルは、日常的な風景、ポートレート、スナップ、商品撮影など、いろいろなシーンに対応できます。
・ハイアングル
被写体に対して、カメラを下に向けた角度が「ハイアングル」です。被写体を上から見下ろすように撮影するということです。よく使われるのが、風景や料理を撮影するときです。
高い展望台などから、ハイアングルで撮影しますと、美しい壮大な風景や夜景などが、全体的にきれいに写せます。また、彩り鮮やかな料理やスイーツの場合は、食材の色合いや、料理の盛り付け全体を見せることができます。特に、高さのある食べ物の場合は、高さを強調しながら、食材の大きさなどのダイナミックな描写や、ボケ感があるやわらかい雰囲気に撮影することができます。
ハイアングルで、愛犬を撮影する場合は、愛犬の目線が上を見た瞬間を撮影しますと、キュートな表情が撮れます。
■インスタグラムでも使われている真俯瞰とは?
ハイアングルには、種類があります。パノラマのように撮影するのが「俯瞰(ふかん)」です。そして近年、インスタグラムに利用されているのが「真俯瞰」です。被写体の真上から撮影するアングルのことです。テーブルに並べられたおいしそうな料理や彩り鮮やかなスイーツ、お気に入りのアイテムなど、全景を捉えることができます。
■カメラポジションについて
カメラポジションは、力メラを構えたときの位置のことです。人が立った目線の高さで撮影するのが「アイレベル」です。また、アイレベルより低い位置から撮影するのが「ローポジション」で、高い位置から撮影するのが「ハイポジション」です。
■まとめ
ちょっと、ややこしいかもしれませんが、カメラアングルは「カメラの角度」。
カメラポジションは「撮影する目線の高さ(位置)」と考えると、わかりやすいかもしれませんね。アングルとポジションを変えるだけで、同じ被写体を撮影していても、違う写真になりますので、是非理解しておきましょう。
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