花束やフラワーアレンジメントを美しく撮る方法
2022/09/08
自分で季節の花を使い作った花束やフラワーアレンジメントを、きれいに撮影したいと思う人も多くいらっしゃると思います。今回は、華やかなフラワーアレンジメントを、おしゃれに美しく撮影できる方法をご紹介します。
■逆光で花の柔らかい質感をだす
花束、フラワーアレンジメントやテーブルフラワーなど、花を多数使っている商品の場合は、華やかに見せることがポイントとなります。
撮影する光源は、窓から差しこむ自然光か、撮影ライト(ホワイトライト、電球型蛍光灯等)で、撮影します。もし、光が強く感じられた場合は、トレーシングペーパーなどを使い、光を和らげる工夫をします。
通常、花を撮影する場合は、正面(順光)より、真後ろぐらい(逆光・半逆光)から光を照射しますと、きれいに撮影できます。ただし、花の真後ろ(逆光)から撮影しますと、どうしても、花の前面に光が当たらないため、暗くなってしまいます。そのため、レフ板や補助光を使い、光の調整を行いながら、華やかに仕上げていきます。
撮影の最後に、露出補正する場合は、逆光での撮影となるため、プラス補正が必要になります。
■カメラを構える角度を意識する
花束、フラワーアレンジメントやテーブルフラワーのように、様々な色や形がある場合、どの花をメインに、どのアングルから撮影するのかが、ポイントとなります。例えば、俯瞰撮影に近い感じで撮影しますと、美しい花々が全体的に見えますが、入れている容器がよく見えない構図になります。逆に、低いアングルから撮影しますと、花全体が見えず、容器の割合が大きくなり、写真全体の印象が薄くなります
また、逆光で、あまり低いアングルで撮影した場合、逆光の特有である、光の玉のようなものが、入る場合がありますので、注意しましょう。
■背景色で表情を変えていく
素材や背景紙の色を変えることによって、写真の雰囲気が変わってきます。例えば、基本となる白ケント紙、白いテーブルクロスなども良いですが、少し彩りある青グラデーションやカラーケント紙などの背景紙を使用しますと、また違った雰囲気になります。ただし、既に花の色合いが鮮やかなため、濃い色ではなく、淡い色の背景にしたほうが、使いやすいです。
逆に、暗い色(濃いグレー等)の背景を使い、スポットライトのように照らすことで、フラワーアレンジメントの花が浮き上がったような、ドラマチックな雰囲気を、演出することができます。
スポットライトのようにするには、例えば、ライトに用いられる可動式遮光板を狭めたり、ランプにランプシェードを取り付け、その前面にトレーニングペーパーをかけたりします。
■ランプシェードとは?
ランプシェードとは、ライトの光を集め、天井などの余計な場所に光が回らないようにします。また、照射したい方向に、光を集めるものです。市販でも販売されているものですが、自作することができます。
また、気をつけることは、背景に光が回らないように、ライトをカメラ方向に向けるなど、暗くするようにすることです。スポットライトの角度によっては、影の出方が異なってきますので、いろいろと試してみるのも良いでしょう。
■美しい花びらを立体的に撮影してみる
簡易スタジオを使い、高さのない花びらを撮影する場合は、ガラスなどの器・皿などに置いて、撮影します。1灯はトップから照らし、全体的に柔らかい光を回します。もう1灯のライトを下げ、花びらが入っている器の真横から、そのまま照らすことによって、陰影と立体感が出て、きれいに撮影することができます。
■まとめ
背景と逆光・半逆光のライティングをうまく使い、彩りある花束やフラワーアレンジメントを、美しく撮影していきましょう。
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