白い食器・陶器の質感をきれいに写すコツ
2018/06/30
白い食器・陶器は、光の反射があるため、不要な映り込みが入りますので、難しい撮影ですが、簡易スタジオ(ディフューズボックス)を使う、光のライティングを調整するなどで、きれいに撮影することができます。今回は、きれいに写すコツをご紹介します。
■陰影で立体感を表現することがコツ
蛍光灯の下でストロボを使って撮影しますと、白い食器は、平面的に写ってしまいます。白色で柄のない無地のお皿や器は、質感や形状を表現するのが難しいです。白い食器のように、シンプルな形状や色の場合は、お皿のフチにハイライトを出すことで、質感が表現でき、また、サイドからのライトによる陰影で、立体感を表現することができます。
ポイントとしては、光を照らす方向(メイン)と、メインとサイドの光量の割合が、写真の仕上がりに大きく影響します。ですので、メイン光は、白い食器の形状や色がわかる位置(高さ・方向)から、光を照らすことが基本です。もし、影がでてしまった場合は、レフ板や補助光を利用して、明るさを調整することが前提となります。
■白とグレーの対比で美しく
白い食器を撮影しますと、カメラが、白とびになることを防ごうとして、光の量を少なくします。そのため、商品の見た目より暗く写り、全体的にグレーになって映ります。逆に、光を当てすぎますと、影ができないため、白い食器などの形状がはっきりと表現することができなくなります。
例えば、メイン光を白い皿の左側面に照らすと、左部分が白くなり、右部分がグレーになります。ポイントは、白とグレー(明暗・コントラスト)の対比です。白が、引きたつように調整します。そのときに、影を明るくしすぎないようにすることが大切です。
■白い食器・陶器はいろんな形がある
白い食器でも、形や厚みなどが、様々ありますので、撮影方法が変わってきます。主な撮影方法としては、真俯瞰(真上)撮影、サイドからの撮影、ロゴなどを写すための底面を、撮影する方法があります。
平らな白い食器を撮影する場合は、真俯瞰で撮影するか、プレートスタンドなどを使って撮影するなどで対応します。プレートスタンドを使う場合は、ちょっと斜めに皿を置き、黒レフ板を使って、周囲の映り込みを防ぎます。カメラ目線は、皿と同じ位置で、遠くからズームして撮影します。
他にも、サラダボウルのような厚みがあって幅広い皿は、底が見えるくらいの少し高めの位置から撮影すると良いでしょう。小鉢やマグカップのような、厚みがありながらも、幅があまり広くないものは、フチが見える程度の高さから、形状がわかるように撮影します。
■商品を魅力的にアピールする
白のみの食器や陶器を撮影する場合は、背景布や背景色をグレー系などに変えみたり、小道具を使ってみたりすることで、また、違ったイメージ写真を撮ることができます。また、同じ大きさで、平らな皿が数枚あった場合は、食器をずらして重ねますと、動きがある雰囲気に変わります。
■まとめ
白い食器・陶器は、ライティングで、それぞれの質感をうまく表現していきましょう。簡易スタジオ(ディフューズボックス)は、白い食器・陶器の反射をなくして写せますので、あると便利です。
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