革製品のバッグの撮影方法!ツヤある美しさに
2018/10/30
革製品のバッグ商品の場合、ツヤやテカリの調整がポイントとなりますので、少し難易度が高めです。ここでは、バッグの撮影方法などをご紹介します。
■バッグの仕込みが大事
形の崩れやすいバッグなどは、撮影をする前に、詰め物をいれて、形を整えます。中身が入っていない状態で撮影しますと、バッグの形がペタンコになってしまい、材質によっては、シワなどが目立ち、見た目が悪く、バッグの形状がよくわからないからです。ここで、ポイントとなるのが、バッグの中に、何の素材の詰め物をどれくらいの量を入れるかです。
■バッグに詰める素材はいろいろ
詰める物としては、新聞紙、ケント紙、薄葉紙、段ボール、タオルなど、様々な素材があります。できれば、バッグの素材に合わせて、詰め物を変えると良いでしょう。例えば、柔らかい革バッグの場合、新聞紙をくしゃくしゃにして詰めてしまいますと、新聞紙の折り目が角となり、革に当たりますと、中から突き出した感じになってしまいます。バッグを、変形させてしまったことで、デザインやシルエットが変化してしまいますので、注意しましょう。今回のように、柔らかい素材でつくられたバッグの場合は、布やタオルを詰めて、きれいな形を整えていきます。
■バッグに詰める量は適量
詰め物をする理由は、形を整えるだけでなく、バッグに適度な膨らみをだすことにより、表面の柔らかさなどの質感・艶感を表現します。詰め物の量は、バッグの大きさや形状により異なりますが、目安としては、商品がきれいに見える範囲の量にすることです。
要は、横や斜めから撮影しても、バッグの厚みがわかり、商品の形状がきれいに写るようにするということです。難しいとは思いますが、入れ過ぎず、少なすぎずの適量にすることです。
■いろいろあるバッグの持ち手の立て方
バッグの持ち手を、どのように撮影するかによって、バッグの写真のイメージが異なってきます。バッグの中には、持ち手に芯がないため、撮影台に置いただけで、持ち手が垂れ下がってきてしまうものもあります。
そんなときは、バッグホルダーやスタンドを使う、裁縫用の白い糸、ピアノ線、釣り用のテグスなどを使い、持ち手を吊るという方法があります。
また、直接の場合、持ち手の裏面に細めの針金をテープなどで貼り、立たせるといった方法もあります。
■革製品の撮影ポイント
バッグ撮影のポイントは、照明や背景を工夫して、形、色、素材の質感を、きれいに見せることです。バッグ商品を撮影する場合の基本カットは、正面をはじめ、斜めから表・裏、横(幅)、後ろ、底面、素材、中身をみせるカットで、撮影します。ブランド物の場合は、必ずロゴを、はっきりと写る(拡大)ようにします。
革製品のバッグの場合は、元からツヤがあるため、直接照明を当てると強いテカリが生じてしまい、見た目が安ぽい感じになってしまいます。だからといって、逆にツヤを消してしまいますと、革製品の良さが薄れてしまいます。
革製品は、トレーシングペーパーなどを通した、柔らかい光で、きれいなツヤをつくり、バッグを美しく見せます。また、バッグの持ち手部分に、ハイライトを入れて、曲線を目立たせるようにします。また、バッグのサイズ感がわかるように、手に持ったり、椅子に置いたり、少しの工夫で、また違った見せ方ができます。
革製品の革ジャンを全体的に撮影する場合は、ランプシェードのみを使う場合があります。当てたい方向に光を集めてくれるランプシェードの光により、テカリが強くなります。その明暗の差により、また違った仕上がりの雰囲気を撮影することができます。
■まとめ
ツヤとグラデーションで、革製品のバッグを美しく、高級に見せましょう。
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