アクセサリーやジュエリーを上品に撮るコツ
2022/09/08
ネックレスは、キラキラと輝く光物ため、撮影は、難しいです。特に、人気の真珠(パール)やブラックパールネックレスは、難易度が高めです。
今回は、ネックレスを撮影するコツをご紹介します。
■それぞれのネックレスが持つ輝きを引き出す
ネックレスなどのアクセサリーは、光物のため、とても反射しやすいです。そのため、反射により、ネックレスに周囲の景色が写り込んだりしてしまったり、ポイントとなる宝石の輝きをうまくだせなかったりと、商品撮影のなかでは、難しい撮影になります。
特に、真珠(パール)やブラックパールネックレスなどを撮影する場合、真珠(パール)の色、球面の輝きなどを、美しく魅力的に撮影しなくてはいけません。そのため、真珠(パール)やブラックパールネックレスは、プロでも、かなりのテクニックが必要となる、難易度が高い撮影となります。
■背景布などで優雅さを演出
ネックレス撮影は、特に、背景とライティング(照明)が大事です。背景には、商品をより際立たせるような色合いや質感を選ぶことです。例えば、気品あるイメージにしたい場合は、ピュアホワイトの紙・布、ベージュ系に近いストールやサテン布などを使いますと、美しく表現することができます。
また、真珠(パール)ネックレスの場合、鮮やかな色を背景に使ってしまいますと、パールに色が映りこんでしまい、本来の色がわからなくなりますので、注意しましょう。
■ネックレスを上品に魅せる
ネックレスを、そのまま撮影台に、まっすぐに置いて、全体を撮影しますと、動きがなく、平面的になりがちになります。撮影台に置く場合は、まっすぐに置くのではなく、曲線をイメージした置き方や、少し斜めに向けるようにしますと、動きがでて、おしゃれに見えます。また、ネックレスの全体を撮影するのではなく、ペンダント・チェーン部分や、自分が見せたい部分をアップで撮影すると良いでしょう。
長いネックレスの場合は、チェーンを少し巻く、2つ折りにするなどして、調整します。
■小道具を使って立体的に見せイメージを広げる
ネックレスの商品撮影する場合、トルソー(マネキン)、エアトルソー、ネックレススタンド、シートガラス、ワインボトル、花、ガラスの器、レースのハンカチなどの小道具を使いますと、よりネックレスの装着感や商品イメージが、見ている人に伝えやすくなります。
トルソー(マネキン)やエアトルソーを使用して撮影した場合、見ている人が、自分の胸元にネックレスが、かけられているかのように見え、イメージがしやすくなります。そのため、チェーンの長さ、色合い、デザイン、宝石の大きさなどが、わかりやすく伝わります。
また、撮影台の上に、ワインボトルなどを置いて、その上に背景布を敷くことで、自然な布のヒダをつくることができ、平面的な図が立体的に見えるようになります。
また、華やかな花やコサージュなどの小道具を近くに飾ることで、商品のイメージが変わります。ガラスの器に、長いネックレスをかけるだけでも、立体的に見えますので、平置きとは異なる感じに撮影できます。本格的に、モデル撮影も、おすすめです。
■ピントや光の位置も大事
ピントの基本は、大体写真の下から4分の1又は、3分の1くらいの位置にピントを合わせます。長いネックレスの場合は、トップの部分が、その位置になるように配置すると良いでしょう。また、ライトは、商品手前に照らすことで、光の乱反射により、ネックレスが輝いてみえます。ハイライトは、球面に映し込むことで、ツヤがあるキラキラとした感じに演出することができます。
■まとめ
アクセサリーの撮影で、気をつけることは、あまり過剰に高級感をださないことです。見ている人に、手が届かない商品だと思われてしまう可能性があるからです。そのため、適度な演出で、装着感や質感などをしっかりと伝えるようにしましょう。
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